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About Us

家具を通して、
豊かな暮らしを提供する

Both(ボウス)の家具は、資源の有効活用ができる素材を積極的に使って製作をしています。その中でも国産素材に注目しているのは、はるばる海外から運んでこなくてもすぐ身近にサスティナブルで良い材木があることを知っていただきたいからです。Bothの由来である「どちらも/双方」の意味を念頭に置き、「お客様もわたしたちも」「人も自然も」「素材も技術も」大切に。保有するだけの満足だけではなく、家具を通して豊かな暮らしを提供することで、自然と共に真の豊かさを追求することがBothのミッションです。

資源を有効活用する

戦後の木材不足や、洪水や土砂崩れなどの防災対策として植えられてきた「杉(スギ)」。日本の固有種で、比較的成長が早いうえに幅広く利用できるため、日本の植林における主役となりました。復興や経済発展のために植えられた木々は50年以上が経ついま、伐採期を迎えどんどん活用していかなければならない存在です。つまり、日本の森林には「使う必要のある木」がたくさんあるということです。ですが、大手メーカーの「安く・早く・大量に」作られる家具は輸入材が主流。ファストファニチャーに囲まれ、日本人は暮らしています。これにより国産材を用いた商品需要が減り、日本の森林はその価値が評価されないまま放置され、活用されていないのが現状です。使うために切るのではなく、切る必要があるものを使う。人の手で植え育て、計画的に使用することは、自然環境を壊さずに共存していくためのサイクルを生み出し、人も自然も大切にすることに繋がります。見た目や雰囲気などで家具を選び、理想の空間づくりをすることも大切ですが、Bothではその裏にあるストーリーに注目した家具づくりをしています。杉(スギ)に限らず、資源の有効活用ができる国産素材を積極的に使った家具を通して、自然の真の豊かさを感じてもらうと共に自然環境のことを考えるきっかけになればと考えております。

日本の森は暗い。
その状況を変えていきたい。

間伐されることで暗かった日本の山に光が入り、家族や友人とピクニックができる山を増やしたいんです。その方が楽しそうでしょ!普段の生活でみる日本の山は、緑が多く美しいですよね。自然に生えている広葉樹の場合、山に入っても光が差し込み明るいんです。ですが、杉やヒノキで植林された山に入ると暗いんです。

――植林された山が暗い理由って?

野菜でも多めに植えて、ある程度育ってから間引きをしますよね。植林における間伐がこれにあたります。間伐せずに放置していると過密状態になり、しっかりと光が入らないので、暗くなります。植林材以外の植物も育ちにくくなりますし、根張りが弱くなり山崩れを引き起こすリスクも高まります。切るべき木を切らないことで、森林を守るどころか環境問題が起こるんです。

――どうして切るべき木が放置されているのでしょうか?

大手メーカーを中心に安い輸入材を使うことが多く、国産材を用いた商品の需要が減っているからです。杉やヒノキを国内で使用する機会を増やすことができれば、その分間伐する予算にも充てていくこともできるということなのですが…。まずはこの状態をどうにかしないと、と思っています。

――日本の木を日本で使っていくためには?

一人でも多くの方に国産材、made in Japanの商品の良さに関心を持ってもらうこと。国産材を用いたサスティナブルな業界、企業が増えること。その真価を感じてもらえるような家具のデザイン、機能、価格を提案し、常に最善を尽くし挑戦しつづけることです。

株式会社Both 代表取締役
金村 明宣(かねむら ひろのぶ)

大阪市平野区出身。高校でインテリア科を専攻し、家具職人を志す。
卒業後はスペインで家具製作を学んだのち、大阪の老舗家具工場で修業。
設計監理事務所での勤務を経て、2007年にBoth(ボウス)を設立。